誤解 == == == == == 「あ、やっぱりウーさん怒ってた? 反応薄かったからどうなんだろって思ってたのよ!」 電話の向こうでイトリが笑っている。 「ゴメン、ゴメン♪」 「謝るくらいなら早く誤解を解いーー」 スマホをウタに奪われた。 イトリさん?と話し出すウタ。 ただひたすら誤解を解いてくれるように願う。 「ーー……ふぅん、ならいいや」 そう言うとスマホをポイっと投げた。 音を立てて床に落ちるスマホ。 私のスマホ!と心配している叶華。 「………」 「…(き、気まずい…)」 「叶華、」 「な、なに?(平常心、平常心)」 「ーーどうせだからヤろっか」 (("どうせ"じゃない!!)) == == == == == == == == == == 「イィトォォリィィィィィ!!」 「いらっしゃい叶華、元気だった?」 「元気元気……なわけあるか!!」 「やっぱり?元気ならあの日の内に殴り込みに来たよね」 「まだ腰辛いですけど!?」 「なになに?ウーさんってそんな激しいの?」 ← | |