![]() == == == == == コク…コク…コク…… 「はぁ……」 子供の首筋から口を放す。 フェリドの口元は子供の血で少し汚れていた。 「ちゃんと食べてます?」 視線の先にはルカ。 大きな机の前に座らされている。 そして目の前には人間の食事が出されている。 「………食事中にそういうことされると食欲が失せる」 フェリドの吸血行為を指摘する。 「僕も一緒に食事を楽しみたいんだよ♪」 「私は楽しくない…」 そういうとナイフとフォークを置く。 「……ご馳走さまです」 席を立とうとすると、目眩に襲われる。 「ーーほら、ちゃんと食べないから」 フェリドに支えられる。 「残さず食べて血を蓄えてよ。 僕が自由に吸えるように、ね?」 ベッドに運ばれる。 「ルカちゃんも血で食欲を満たせれられたらねぇ…」 不可能な注文をしてくるものだ。 「それにしてもルカちゃん、最近は大人しいね」 ((家畜の質を上げるのも大事なお仕事)) == == == == == == == == == == 「ちゃんと僕について来てくれるし。 用意したご飯も全部じゃないけど食べてくれるし。 あぁ、今でもミカ君や優ちゃんのことになったら別ですけど。 そろそろ僕に懐いてくれたのかな?」 ← | → |