飼い主のヤクメ
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コク…コク…コク……

「はぁ……」

子供の首筋から口を放す。
フェリドの口元は子供の血で少し汚れていた。




「ちゃんと食べてます?」




視線の先にはルカ。

大きな机の前に座らされている。
そして目の前には人間の食事が出されている。


「………食事中にそういうことされると食欲が失せる」


フェリドの吸血行為を指摘する。

「僕も一緒に食事を楽しみたいんだよ♪」
「私は楽しくない…」

そういうとナイフとフォークを置く。

「……ご馳走さまです」

席を立とうとすると、目眩に襲われる。


「ーーほら、ちゃんと食べないから」

フェリドに支えられる。





「残さず食べて血を蓄えてよ。
僕が自由に吸えるように、ね?」





ベッドに運ばれる。

「ルカちゃんも血で食欲を満たせれられたらねぇ…」

不可能な注文をしてくるものだ。


「それにしてもルカちゃん、最近は大人しいね」


((家畜の質を上げるのも大事なお仕事))
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「ちゃんと僕について来てくれるし。
用意したご飯も全部じゃないけど食べてくれるし。
あぁ、今でもミカ君や優ちゃんのことになったら別ですけど。
そろそろ僕に懐いてくれたのかな?」


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