結成されたチーム
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「こいつがお前らの新しい仲間ーー三宮三葉だ」




月鬼ノ組は基本5人1チームで動く。

5人以下で武装した吸血鬼と戦うと殺される可能性があるから。

「この城壁を出た瞬間からどんな状況でも決して仲間割れや単独行動は許さない。いいか?」

「というわけです、いいかね?ミスター猪突猛進」

いつもなら反論しそうな優だが…。

「約束できねぇな。
目の前に吸血鬼がいたら俺は1人でも…」

その時、三葉が優に蹴りを入れる。

…が、受け止められてしまう。




「ふぅん、反応はいいな。
だがあたしはお前のような馬鹿が1番嫌いだ」




彼女曰く、そういう奴が部隊を危険にさらすらしい。

「別に俺はお前と喧嘩したいわけじゃねぇから」

つっかかってくんなよ、とあしらう。

「……分かりましたグレン中佐。
つまりあたしがこいつを教育するというわけですね?」


「…いや、そういうお前もシノアも十分問題児だから」


グレンにそう言われてしまい慌てる三葉。

「……なぁ〜んかめんどくせぇ奴ばっかだな」

至極めんどくさそうにため息をつく君月。

「君月くんだそう思うならそれは本格的だね」
「……なんつった?」

笑って済ませる与一。

最近優や君月の扱い方がうまくなった。




「とにかく、ここにいつ奴らがお前らの仲間だ。
仲間は家族以上の存在だ。命懸けで守れ。

んじゃ、このチームに初任務を与える」










ーーお前らの任務は簡単だ。


ーー原宿へ行け。

ーー原宿には吸血鬼が人間狩りをして家畜化してる小さな集落がある。集落を潰して人間を解放してから新宿へ向かえ




「……すごいね、これ」


城壁の外は瓦礫だらけだった。
街の面影…というよりは、廃墟が残っている感じだ。

道すらまともなものは少ない。



「ほんとうに世界って滅亡したんだ」




((目で見て感じる現実))
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「決壊が掛かった城壁周辺の弱いヨハネの四騎士を殺した程度でいい気になってもらっては困るな。そもそも8年前の厄災時に突如現れたヨハネの四騎士と呼ばれるバケモノどもは決壊から1キロ離れた辺りから飛躍的に強くなる!!お前らが戦っていた相手とはまるで別物だ!!ここでは一瞬の気の緩みが死を招く!!分かったら無駄口たたいて隊列を崩すな。緊張しろ、死にたいのか甘ちゃんどもが!!」
「……なんなのあいつ」
「あは、すっごくかわいいでしょ?」
「いや、うるせぇよ」
「何気に彼女、新人の命を任されて責任感じてるんですよ」


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