次のステップ
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「…なぁちょっといいか?」

「何でしょう?」





「お前らさっきから仲間仲間言ってるが、正直俺はその言葉を信用できてない」





君月と与一は尋問を受けた。

そこで"あの戦場で何があったか"聞かれた。

シノアに命令された通り"何も知らない"で通した。

「それが正解か?」
「ええ正解ですね」

だがいつまで秘密なのが正解か。

このまま仲間にも秘密にし続けることが正解なのか。

「グレン中佐が説明するんだと思ってだが、こいつの様子じゃ戦場で暴走したことも……シノア、お前を殺そうとしたこともまだ知らないだろう?」

誰もそれは優に教えていなかった。

「で、質問だ」



ーー俺たちは本当に仲間なのか?



そうなら優が目を覚ませば事実を話す。

「だが仲間って言葉が建前で優を利用しようって話なら、」
「どうします?」

君月には妹がいる。

妹を救うために金が要る。

だからここに留まり、吐き気をこらえて仲間ヅラする。


「君月さんは見かけによらずいつも優しいですよねぇ。
妹想いですし……」

シノアは優の隣に膝をつく。

「与一さんも同じ意見ですか?」

「あの…僕は……シノアさんたちが優くんのために秘密にしてるとまだ思ってますが…でも……」

ちゃんと説明が欲しい。

その気持ちは言葉にせずともシノアに伝わった。






「僕らは仲間だよね……?」






「…そうですね、仲間でいたいと少なくとも私は思ってます」

だから優が目を覚ましたら全部話すことにした。

優のことだけじゃない。
…仲間たちみんなの話を。


((すべてを明かし受け止められる仲間に…))
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「にしてもアホ面で倒れやがって」
「あは、君月さんもこの後、」
「ならねぇよ!!」
「どうですかね〜?」


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