孤児院のモルモット
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「まさかこれ、私に姉のことを伝える会だったとか?」

「文句がありそうな奴の不満を聞いてやる会だよ」

まずシノア、と呼ぶ。





「お前の姉が死んだ。もう戻らない。

鬼になって刀の中にいるが制御できてる。
俺はあいつに取り憑かれてない」





「信じないと言ったら?」

知るか、と切り捨て次に優を呼ぶ。

「お?」



「お前はもっと強くなれる」



「まじかよっ!!」

とてつもなく嬉しそうだ。

鬼呪の使いからはシノアと三葉に教えてもらうように言う。
要は、後のことを丸投げしたのだ。

「じゃ話は終わりだ」

帰るようだ。

「ちょっと待て、帰る前に1つ教えてくれよ」

振り向かないグレンの背中に聞く。




「柊暮人とかいう奴に俺はどっかの宗教団体が運営してた孤児院で人体実験の材料にされてたって聞いたんだけど。

俺の家族も……ミカやルカ、あそこにいた孤児院の仲間たちもみんな、何かの実験に使われてたのか?」




シノアたちも心配そうに見守っている。

「あいつの言ったことはほんとなのかよ!」

誰しも自分が何かの実験体などとは思いたくない。


「それわかっててお前は俺を利用しようとしてたのか?」


((死んでも困らない人間))
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人間が進歩のためにやってきたのは禁忌ばかり。

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