![]() == == == == == 「ミカが吸血鬼……か…」 ミカに会った。 成長していた。 吸血鬼の牙があった。 耳の形が違っていた。 瞳は青かった。 「…変わらないじゃんか」 話したら分かる。 ミカは今でも家族想い。 本に書いてあった。 吸血鬼は瞳が赤い、と。 でもミカは青かった。 きっと血を飲んでないんだ。 体は大丈夫なのか心配だけど、嬉しくも思う。 ちゃんと人の心が残ってる。 分かり合えないことなんてない。 大丈夫。 ミカと私。 吸血鬼と人間。 ミカは私の血を吸わなかった。 私はミカを怖いと思わなかった。 「ちゃんと分かり合えるよ……フェリド」 ((貴方の心に届きますように)) == == == == == == == == == == 「ルカちゃんの血、吸ったんですか〜?」 「吸うわけがないだろ……お前とは違う」 「ひどいなぁ〜」 「お前が今でも吸っているのは知ってるんだ」 「あはぁ〜、1度吸ったら君も止められなくなりますよ♪」 「黙れ…!」 ← | |