軍のメンセツ
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「でも三葉」

「ん?」





「信じてくれてありがと。
俺もお前を信じてるよ」





三葉は少し顔を赤らめる。

「…優……」

「んー?」

何かを言おうとして躊躇する。

「柊家はーー怖いところだ」

気を付けろ、と忠告をする。
それはシノアが優に言ったことを同じようなことだった。


そして優は一号執務室の扉を開けた。















「…お前を……殺す」



中にいたのはやせ細った吸血鬼だった。

「死ね人間!!」

「ざっけんな、死ぬのはてめぇだよ吸血鬼」

襲い掛かってくる吸血鬼を一刀両断。

「ったく、なんだよいったい…」




「裏切り者を試す踏み絵だよ」




後方から聞こえた声。

振り返ればそこには3人の軍人がいた。

「お前が吸血鬼を殺せるかどうかを試した。
結果お前は非武装の吸血鬼を平然と殺したーーと言う事実が1つ増えたな」

だがそれだけだ、と言う。


「では面接を始めようか」

見覚えのない相手。

「誰だよてめぇ」

一体誰に呼ばれたのかもう忘れている。





「柊暮人。
日本帝鬼軍の中将だ」




((裏切り者を炙り出す))
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「(柊暮人……?
あぁ、俺こいつに呼び出されたのか)」
「お前、何故ここに来たか忘れてただろう」


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