![]() == == == == == 「でも三葉」 「ん?」 「信じてくれてありがと。 俺もお前を信じてるよ」 三葉は少し顔を赤らめる。 「…優……」 「んー?」 何かを言おうとして躊躇する。 「柊家はーー怖いところだ」 気を付けろ、と忠告をする。 それはシノアが優に言ったことを同じようなことだった。 そして優は一号執務室の扉を開けた。 「…お前を……殺す」 中にいたのはやせ細った吸血鬼だった。 「死ね人間!!」 「ざっけんな、死ぬのはてめぇだよ吸血鬼」 襲い掛かってくる吸血鬼を一刀両断。 「ったく、なんだよいったい…」 「裏切り者を試す踏み絵だよ」 後方から聞こえた声。 振り返ればそこには3人の軍人がいた。 「お前が吸血鬼を殺せるかどうかを試した。 結果お前は非武装の吸血鬼を平然と殺したーーと言う事実が1つ増えたな」 だがそれだけだ、と言う。 「では面接を始めようか」 見覚えのない相手。 「誰だよてめぇ」 一体誰に呼ばれたのかもう忘れている。 「柊暮人。 日本帝鬼軍の中将だ」 ((裏切り者を炙り出す)) == == == == == == == == == == 「(柊暮人……? あぁ、俺こいつに呼び出されたのか)」 「お前、何故ここに来たか忘れてただろう」 ← | → |