![]() == == == == == 「後手に回ったら一瞬で人間は終わる」 吸血鬼の方が圧倒的に強いから。 貴族数人に同時に襲われたらどうにもできない。 「皆殺しにされ、残るのは家畜だけ」 だが今なら吸血鬼たちの隙を突ける。 「お前がやるんだグレン。お前のお強い黒鬼3人と吸血鬼殲滅部隊100人を引き連れて名古屋へ行け」 グレンは名古屋に何があるのか問う。 「貴族が10匹いて拠点を作っている」 つまり1匹ずつ殺して回れということだ。 「黙って俺に従え。そしたら……俺たち人間が吸血鬼共を家畜にする世界を見せてやる」 「状況は出そろいました」 その上で誰についていくかを決めるために集った。 「…俺の意見は……俺はグレンに命を助けられた。 だからあいつについていきたい」 「グレン中佐が致命的な裏切りをしてもですか?」 優は一瞬戸惑う。 グレンは優たちを家族だと言った。 シノアや与一、君月、三葉が…新しい家族だと。 そして優も最近ではそう思い始めている。 「お前らのことは大事だ」 でも…、と続ける。 「ミカやルカのことを忘れられない。 大切な家族だから」 ((進むべき道を選ぶ)) == == == == == == == == == == 誰も立ち止まれはしない。 生きている限り、歩き続ける。 前へ後ろへ…。 ← | → |