大切なナカマ
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「彼女のことを何も知らない私が言うのもなんですが、中佐と戦っている時のルカさんと優さんを見た時のルカさんはまったくの別人のように見えました。

もしかしたら彼女は………少し特殊なのかもしれません」





「そう…か……」

教えてくれてありがとな、と礼を言う。

「はい」

そこで優はある事に気が付く。

「お前これ、」
「え?」

首筋に貼っているガーゼ。

「えっえっ、ちょっ……」

そこに触れられ顔を赤くするシノア。


「この傷、大丈夫だったのか?」


「…あ…ああ〜、それのことですか。
ええとはい、ちょっと血を吸われただけなので…」

優の思わぬ行動にドキドキしながら答える。





バンッ

「おい馬鹿優!!!
やっと目を覚ましたか!!」





扉を蹴破る勢いで入って来た三葉。

2人の様子を見て固まる。
そして一拍の後…。

「お…お前ら!!一体何をやってる!!?」

シノアが慌てて説明する。

吸血鬼に噛まれた傷を見せていただけだと知り納得する。


「お前ら病院の中でうるせぇよ」


君月までやってきた。
どうやら与一から話を聞いて全員集まったようだ。

「なんだよてめぇ、元気そうじゃねぇか」

「うん、心配かけたな」

すると心配なんてしていないと言う。



「とかいって、途中君月さんも甲斐甲斐しく優さんの看病をしてましたけどね〜」



「ああ!!?」

相変わらずシノアはいじめっ子だ。

仲間のやり取りを笑う優。

「みんなちょっといいか?」

すると全員が静まる。





「……ありがと、心配かけた。
あと全員生き残ってよかった。

俺は仲間に恵まれてるな」




((これからもよろしくな))
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「おいおい、これまだ治療がいるだろ?」
「明らかに頭とか打ってるな」
「いやいや実は優くん、最初からいい子だったよ?」
「いい子ちゃんアピールはやめてほしいですよねぇ」
「お前らぶっ飛ばすよ?」


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