戦争というジッケンジョウ == == == == == 「…ま、予定通りの成果は出たか」 フェリドたちの去った方を見て言う。 辺りでは軍人たちが吸血鬼と戦っている。 帝鬼軍に被害がないわけではない。 だがそれでも、圧倒的な数を前に吸血鬼は減っていく。 「さーて、ここらまで来たらいいかな」 包囲を抜けたフェリドたち。 「、……なにかな?ミカ君」 背後から突き付けられる剣。 「何故ルカがお前と居る?」 「そんなのルカちゃんが僕を好きだからに…」 ミカの剣先が皮膚を突き破る。 「巫山戯るな……」 これ以上冗談を言えば殺すと目が物語っている。 「ルカはお前に連れられ何度も僕を見たはずだ。 なのになぜ……」 正体を言わなかったのか。 「…お前が何かしたんだろ」 ルカを信じて疑わないミカ。 フェリドはそれを笑った。 「ミカ君はルカちゃんがただの人間だと思ってるの?」 ((人との繋がりなんて儚いものだよ)) == == == == == == == == == == 「うわ〜、フェリド様行っちゃったよ。 どーする?レーネ」 「どうするも何も…戦うしかないだろ」 「でも流石に多勢に無勢じゃない?」 「……適当なところで引き上げる」 「りょうか〜い、ンじゃやろっか〜」 ← | → |