従者のミカ
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「…よし、それならばいい。
すぐに動け」

この場では最上位である第二位始祖が命じる。

「ところでフェリド・バートリー」

クルルに向いていた視線がフェリドに移る。





「お前の後ろにいる子供は誰だ?」





クルルが表情を固くする。

「あ、彼ですかぁ〜?
彼は最近お気に入りの私の従者です」

当事者であるミカは無表情を保っている。

「片時も離れたくなくて連れてきちゃいました〜♪」

「ふざけるな!!ここは上位始祖会だぞ!!」

別の吸血鬼から怒声があがる。



上位始祖会は通常、六位以下の吸血鬼は立ち入れない。

つまり第七位のフェリドが参加していることが異例なのだ。
その上、見聞きしたことのない吸血鬼までいるのだ。



「騒ぐな。
奴のふざけた態度は今に始まったことじゃないだろうに」

どうやら周知の事実らしい。

だがフェリドは不服そうな声をあげる。

「僕はいっつもまじめなつもりですけどねぇ」

ね?とクルルに同意を求める。
が、もちろん同意など得られるわけがない。




「話は以上か?
ならこれにて上位始祖会を終了する」



((咄嗟の嘘…?))
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「ルカも行きます〜?」
「行かない」
「え〜、どうして?」
「逆にどうして行くと思うの…」
「僕のお友達ですって紹介しようかな〜っと」
「はぁ……痛い頭してるなぁ…」


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