仲間のピンチ
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「いやあああああああっ!!」



シノアの悲鳴に振り返る優。

そんな優の肩をミカが掴む。

「お願い優ちゃん、振り返らないで!!
後ろには何もない!何もないんだ!!」

「放せよ…!!」

それでも振り返ってしまう。

少し離れた場所に見える仲間たち。





君月が、与一が、三葉が、吸血されている。

グレンがフェリドに首を絞めあげられてている。

シノアがクローリーに首を絞められ地に倒されている。





急いで助けに行こうとする。

それをミカが腕を掴んで引き留める。

「優ちゃん、もう行こう!」
「やめろ!!」

振り払おうとしてもなかなかできない。

「ゆ…優さんっ……逃げ…」

言いかけたシノアの口が手で塞がれる。



「家畜が喋るなよ」



クローリーが笑っている。

そしてシノアの首に牙を刺す。

「やめてくれ!!」
「だめだ優ちゃん!!」

大切な仲間が血を吸われ取り乱す。

シノアの瞳から涙が流れる。





「う……うわああああああああああ!!!」





ギュル

優の左目が赤く染まった。



((立ちはだかる家族))
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「彼女に勝てないんだから、"ああ"もなるよね」
「ーー!!お前ら…!」
「あは、みんな食欲旺盛だなぁ」


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