![]() == == == == == 「あは、あれ百夜優一郎君でしょ〜? いや〜まさか運命の再会」 涙が出ちゃいそう〜、と巫山戯るフェリド。 どうするのかと問う。 「たぶん優ちゃん、人間どもに利用されてますよ?」 「………当然救う」 「醜い人間どもの手から?」 ミカは迷い無く頷いた。 「でも彼も人間ですよ。 人間は決して僕らの仲間にはなれない」 そうだ、と手を打つフェリド。 「じゃあクルルが君にしたように、僕が優ちゃんを吸血鬼にしてあげま……」 ガッ 「優ちゃんに手を出したら殺すぞ、お前」 フェリドの首を掴むミカの顔は本気だ。 「冗談ですよ、珍しく熱くなっちゃって」 笑って冗談で済ませてしまう。 そしてミカに手を貸そうかと言う。 「他の人間は僕が止めてあげるから。 君は君の大切なお姫様を奪ってきなさいよ」 優ちゃん……仲間がいるんだね………。 ……優しいもんね。 だからこそ。 優しすぎるからこそ……騙される。 ルカも一緒…。 人間どもは……仲間ヅラしてるそいつらは…。 とても欲深いんだ、優ちゃん。 ((他意の無い善意なんてないんだ)) == == == == == == == == == == 「おい!!お前ミカなのか!?」 「、………」 「ミ、ミカ………ほ…ほんとうにミカなんだ!!」 「ゆ…優ちゃん………」 ← | → |