欲深いニンゲン
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「あは、あれ百夜優一郎君でしょ〜?
いや〜まさか運命の再会」


涙が出ちゃいそう〜、と巫山戯るフェリド。

どうするのかと問う。

「たぶん優ちゃん、人間どもに利用されてますよ?」

「………当然救う」

「醜い人間どもの手から?」

ミカは迷い無く頷いた。

「でも彼も人間ですよ。
人間は決して僕らの仲間にはなれない」

そうだ、と手を打つフェリド。





「じゃあクルルが君にしたように、僕が優ちゃんを吸血鬼にしてあげま……」


ガッ
「優ちゃんに手を出したら殺すぞ、お前」





フェリドの首を掴むミカの顔は本気だ。

「冗談ですよ、珍しく熱くなっちゃって」

笑って冗談で済ませてしまう。

そしてミカに手を貸そうかと言う。


「他の人間は僕が止めてあげるから。
君は君の大切なお姫様を奪ってきなさいよ」















優ちゃん……仲間がいるんだね………。


……優しいもんね。

だからこそ。
優しすぎるからこそ……騙される。

ルカも一緒…。



人間どもは……仲間ヅラしてるそいつらは…。




とても欲深いんだ、優ちゃん。




((他意の無い善意なんてないんだ))
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「おい!!お前ミカなのか!?」
「、………」
「ミ、ミカ………ほ…ほんとうにミカなんだ!!」
「ゆ…優ちゃん………」


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