Dear, Diary [Chap.1] -5/9


June. 1 

Dear Diary,



今日から6月になりました。
だからか分からないけど、今日は不思議なことがあったので、ここに記しておきます。



相変わらず天気は良かったから、私も昨日までと同じように、屋上でお昼を食べてたの。
……というか、貯水槽の上って言った方が正しいか。
でも、櫻井先生に見付かった。こんなこと、大野先生の時以来。
大野先生に見付かった時は、なんでそんな風に思ったか分からないけど、怒られるはずが無いと思ってたし、実際怒られなかったから、見付かっても全然平気だったのに…。


だから、怒られると思ったし、覚悟してたの。
なのに、櫻井先生も怒らなかった。
それどころか、高所恐怖症みたいだったのに、わざわざ上に登って来て、一緒にお喋りして、私が朝作った卵焼きまで食べた。


先生とは、昼休みが終わるまで、ずっと色んな話をしていたんだけど、大野先生が大学の先輩だっていう話が一番驚いたかも。
私、先生が“智くん”って呼んだ時、誰のことか分からなかったもん!
てか、初めて大野先生の下の名前知ったかも。


あとはー…。

ああ、あとは、やたらと相葉くんの話が出てきて、やたらと先生は相葉くんを褒めてた。
でも、教室に戻った時、相葉くんにそれを教えてあげようかな、と思ったけどやめたの。
なんか、こう……。無駄にテンション高くて、今教えたら、もっと手が付けられそうになかったから。
どうやら、昼休みにずっとバスケやってたらしく、久しぶりだからテンション上がっちゃったんだって。

相葉くんは、今日も朝から学校が終わる時まで、凄く楽しそうで何より。



明日の英語は、先生が自分の好きな洋楽のCDを持ってきて、それでディクテーションするんだって!
楽しみ!!



杏奈


PS,

先生は講義ルームにいつでも来ていいって言ったけど、本当だと思う?
明日、もし雨が降ったら、本当に行ってもいいのかなぁ…。






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