Dear, Diary [Chap.1] -1/9
この日記を書き始めたのは、高校2年生になってから。 進級して、授業が始まって、それから3日目の時だった。 学校の帰りに寄った雑貨屋で出会い、ふと始めようと思ったのだ。
元々、文章を書くのは嫌いじゃない。 本を読むのも好きだったし、言葉というものに触れている時間は心地良い。
でも何より、この想いをせめて言語化していかないと、精神的に保てない気がした。
事細かに綴られた、日々の出来事。 丁寧な筆跡の時もあれば、走り書きだったり、殴り書きだったり。 カラフルにページを飾ったかと思えば、色を失ったような日もあった。
でも、それから3年後の今。 そんな、甘く苦い思い出がたくさん出来た私は、あなたに見合う大人になれたかな?
このページを最高の1ページにするためにも、あなたの口から直接聞きたいよ。
Dear Diary,
by Sho Sakurai
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