始まりを告げる君の声 - 1/8
一生の内に関われる人って、いったいどれくらいいるんだろう? いつだったか、そんなことを考えたことがある。
きっと、自分が思う以上に多くはない。 誰もが一期一会の相手で、どんな時も、そのことを分かっていなくちゃいけない。
そう思ったら、途端に目の前にいる全ての人が、大切な存在になった。
だから、出来る限りみんなと仲良くしたい。 みんなのことを、もっと知りたい。 そして、君もその“みんな”の中の1人だった。
でも、そうじゃなかったんだね。 君だけは、最初からずっと、俺にとって特別な存在だったのかも。
君の声が聞こえた、あの瞬間。
そう気付いたんだ、俺。
始まりを告げる君の声
by Masaki Aiba
べたな展開に挑戦する5題 “授業中指されて戸惑っていたら助けてくれた”
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