別の世界の子 -4/4


こんばんは。

年明け最初の更新は、『17 コンパス』!
そして、恐らくよっぽどのことが無い限り、このシリーズは今回のお話でめでたく完結となります。
当初は全員と出会うことが出来たらクリアでいいや、なんて思っていたし、ラヴ要素があるのかも謎でしたが、こんな風に落ち着きました。



今まで5人分書き進めていって思ったのは、「たぶん主人公ちゃんから恋に落ちることはない」、ということ。
やっぱり最初は苦手で仕方ないタイプの人たちだったわけで、そこから色々あって仲良くなったけど、まだそういう深い部分には辿りつけない気がしました。


で、逆に思ったのは、「好きになるんだったら、どっちかっていうとこの5人でしょう」、ということ。
まあ基本的に5人でワイワイやってるのが楽しい人たちなので、いくらモテても、そういう感情にはかなり鈍感だろーな、と思います。
でも、そういう感情に唯一自ら気付けるのがニノミーヤであって、だからこそニノミーヤ視点で、それぞれがどんな風に主人公ちゃんを見ているのか、というのを書きたかったです。


主人公ちゃんも、5人と出会うことで自分の世界を広げましたが、たぶん相手が主人公ちゃんのような子だったら、5人の方が得るものは大きい気がします。
マジョリティーの子よりも、マイノリティーの子の方が価値観や考え方に独自性があると思うので。
ミュージカルの『WIKED』じゃないけど、マジョリティーよりもマイノリティーに学ぶことの方が多いのは、今も昔も変わらないんじゃないかな、と。
(でも、どちらも良い刺激を受けるのはもちろん!)



ま、最後にニノミーヤ視点で書いたもう一つの理由は、やっぱり前回のニノミーヤが良かったからですよ(笑)
主人公ちゃんは恋に落ちなかったけど、私がこういう流れで5人と出会って、最後にあんな風に自分のピンチを助けてもらったら、やっぱり「好き!」ってなりますから。

でも、でもね?
5人全員主人公ちゃんのことが好きみたいだし(4人気付いてないけどね)、選ぶのはご自由にどうぞ、という感じでお願いします。



最後に、この『17 コンパス』は想像していた以上に読者様からの反応が良くて、個人的には本当に書いて良かったなぁ、と思えるお話でした。
きっと、主人公ちゃんのような思いや経験をしてる方、した方がいっぱいいるんだろうなぁ、というか、そういう部分を共有出来たのは嬉しかったです。
私自身、自分をモデルにお話を書くことはありませんが、主人公ちゃんは自分に一番近い主人公ちゃんだったな、と思います。
もし、これからまた主人公ちゃんのようなタイプの子を書くことがあったら、大事に書きたいですね。
(…たぶん、今考え得るこういうタイプの子って、未だ書くことが出来ない潤くんメインの長編だったりするんだけど(苦笑))



それでは、今日まで『17 コンパス』にお付き合い下さり、ありがとうございました!\(^o^)/





2012. 1. 14


Natsu





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