-how to choose gift‐ 1
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「はぁ…」
外は久しぶりの晴れだというのに、気分は落ち込んでいる。机に頬杖をつきながら、ダンテは何度目かわからない深いため息をつく。
「さっきからため息ばかりね、あんたらしくもない」
「俺だってため息をつく時ぐらいある」
そう言って再びため息をついたダンテを見かね、レディは手にしていたティーカップを置くと、おそらく核心を突いているであろう一言をダンテに向かって投げかけた。
「リアラと何かあったの?」
「…何でわかる」
「あんたがそんなになるのなんて、あの子のことくらいでしょう」
何があったのよ?問われて、ダンテは重い口を開く。
「…昨日、依頼から帰った時にあいつに服をプレゼントしたんだよ」
「あら、あんたにしては気が利くじゃない」
「最初は喜んでくれたんだがな…袋から出して服を見た途端、あいつ固まっちまって…。しばらく服を見つめた後に、ぎこちない笑顔で『ありがとうございます』って言って部屋に行っちまって…」
「…あんた、何をあげたのよ?」
「…白いワンピース。多少レースは多いが、たまにはいいかと思って…」
「…で、その後は?」
「…言い辛そうに『ごめんなさい、買ってきてくれたのは嬉しいんですけど…ちょっとあれは着れないです…』って言われた」
「……」
一通り話を聞き終えたレディは深いため息をつく。