狼とうさぎの1週間 47

今日で半獣化7日目。
つまりは呪いが解ける日である。
最終日なので彼女達をいじり倒して遊ぼうと考えていた男達はいない。
昨日に引き続いて合言葉付きの依頼が入り、出かけていったのだ。
髭と若、どちらも行きたくない、傍にいると駄々をこねていたのだが、どっちが残っても悪戯確定とわかっていたリアラとディーヴァによって無理やり外へ出されてしまったのである。
そしてリアラはディーヴァを昨日怪我させてしまったこともあり残ることにした。
いつもはぎゅうぎゅう詰めで座っているソファーが今日はゆったりとリラックスした状態で使える。
2人にソファーに身を沈みこませてくつろいだ。

「ふふっダンテさん達がいないと平和だね」

「うん、たまにはこんな日があってもいいよねぇ…」

「そうね。あ…そうだわ、ちょっと豪華なお茶会とかしようか?」

「いいね!鬼の居ぬ間に…ってやつだね!鬼じゃなくで変態半魔だけど。こうなったらストロベリーサンデー用の苺も全部いただいちゃおっと」

少しディーヴァが毒舌になっている。
これはストレスがたまっているに違いない。

「…ディーヴァちゃん、もしかしてストレス溜まってイライラしてる?」

「うん♪」

にっこりと笑顔で言い切るところがリアルさを醸し出している。
ディーヴァのストレスの発散方法は簡単だ。
ひたすら気が済むまでお菓子を作ること、ただそれだけである。

「じゃあ、ちょうどこの間買ってきた材料もいっぱいあるし好きなもの作ろうか」

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