狼とうさぎの1週間 39

結局リアラとディーヴァに泣かれた若と髭は、両者ともネロに制裁を受けた。
ドロップキックからの、ネロのレッドクイーンと閻魔刀のダブル連撃、そしてとどめのデビルバスターだ。
生きているのが不思議なくらいである。
髭は薄れる意識の中で、閻魔刀をくれてやったことを後悔した。
今はキッチンに備え付けられた勝手口から外に放り出されて野良猫につっつかれていることだろう。

「ディーヴァ、オレがまずいこと言ったからだな、ごめん」

べそをかくディーヴァの目線に合わせて屈み込み、ネロは優しく頭をなでた。

「リアラ、相手はオッサンだ。こういうときは遠慮せずぶっとばせ。いつもは無意識にやってるだろ?」

同じく、困惑気味に目に涙を溜めたリアラにも優しく問いかけた。
ネロは念のために今日も泊まり、明日帰ることにした。
獣よりも獣なダンテ達に、女性陣がおびえきってしまったからである。

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