狼とうさぎの1週間 14
一方、リアラと髭を置いてきたことを話すと若も羨ましいと騒いだ。
「ディーヴァー!!オレにもオレにも!」
「…しょうがないなあ。減るものでもないし30分しかもたないみたいだし、どうぞ」
髭よりは少し雑な手つきだろうと推測する。
若は耳を手の中で弄んだ。
「おお…!ふわふわのもっこもこ…」
ふにゅふにゅもみもみぐにぐに。
うさぎ耳の上からなぞり、下までもみつくす。
黙ってされるがままだったが、若の手がさらに下へと移動し出したことで口を挟む。
「…どさくさに紛れてどこを触ろうとしたのかな?」
胸元に手を突っ込もうとしていた若の手を力を込めてつねった。
「いてっ」
[ 22/130 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]