狼とうさぎの1週間 5

リアラはレイザードとホワイトウルフを駆使しながらスケアクロウ達を蹴散らし、一掃している。
その討伐数はダンテ達に勝るとも劣らないが、ほとんどはダンテ達の攻撃補助に回っているようだった。
たまに魔獣化して走り回っているが、ディーヴァの目にはキレのいい足技が一番光って見えた。
ディーヴァはリアラの『スパイラル』が好きなのだ。
悪魔が瞬く間に消滅していく。
舞うように戦う姿も、紙一重で相手の攻撃をかわす姿も、コートの裾もひらひらとはためき、まるで蝶のようだ。
そう。
リアラの通り名は『frozen butterfly』である。
蝶のように舞い、氷の鋭さで仕留める。
容赦ない攻撃を叩きつけられている悪魔には申し訳ないが、いつまでも見ていたいとさえ思う。

「いつ見ても綺麗だね」

感嘆の息を吐いてディーヴァはうっとりと眺めた。

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