おまけ〜翌日〜
「紅」
「……なに」
「呼んでみただけ」
「………も、もう呼ばなくていい」
「なんで?」
「なんでって…」
本当に、嫌という程に名を呼ばれてどうしていいか分からないからだ。しかもこんな、ベッドの中でがっちりと抱えられ、睦言のように囁かれ続けるなんて。
「そろそろ起きないと…!」
カーテンから透ける陽射しは明るく、逃げ道を探す紅だったが、
「せっかく声が出るようになったんだ。今日くらいはずっと一緒にいたってイイだろ?」
「よ、く、な、い…!」
羽交い締めにしてくる腕を解こうともがいてみるも、無駄な足掻きとなった。
「…若ぁ…」
お手上げ状態で情けない声が出る。けれど首筋に掛かる吐息が離れることはなくて。
結局その日は、丸一日をベッドの上で過ごしてしまうのだった。
End.
***
『Very Berry Sundae』で15万hit企画をやっていたので、初のリクエストをしてきました!
『バカ騒ぎの3Dで、夢主ちゃんを庇って悪魔の呪いにかかる。声が出せなくなりコミュニケーションを取るのに苦労する二人。声が聞けないことに寂しさを感じる夢主ちゃん。恋人設定』でリクエストしたのですが、この甘々っぷりが半端ない…!あれですね、ダンテはしゃべれなくても行動で示すみたいだから、問題ないですね(笑)
ちょっと落ち着いた若もいいものです(*´艸`)
この後、他のダンテがこぞって名前を呼ぶので最終的にキレる紅ちゃん…それはそれでおもしろそうです(笑)
blue様、ありがとうございました!
改めて、15万hitおめでとうございます!
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[mokuji]
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