もしも、 2

「でも、その…」


モゴモゴと言い辛そうに言葉を濁しながら、リアラは続ける。


「デート、なんじゃないの?」


おい待て、これはデートに入るのか。俺としてはデートの内に入らないぞ。
そう心の中でツッコミを入れていると、ダンテは楽しそうに答える。


「大丈夫、大丈夫!それに、私リアラとおしゃべりしたいし!」


なかなか話す機会ないでしょ?とダンテが言うと、リアラは頷く。


「まあ、確かに…」

「ね?せっかくだし一緒に行こうよ!」


いいよね、鈴?とダンテに首を傾げて尋ねられ、俺は頷く。


「ああ。ダンテもこう言ってるし、リアラがよければどうだ?」


ダンテがそうしたいというなら断る理由はないし、彼女なら他の女子と違って冷やかしたり、噂しないタイプだから安心できるし。
リアラは口元に手を添えて考える仕草を見せた後、控え目にこくりと頷いた。


「じゃあ…お言葉に甘えようかな」

「うん!じゃあ行こ!」


こうして俺とダンテ、リアラという珍しいメンバーでストサンを食いに行くことになった。

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