何もかもが上で 10
夜も更け、街が寝静まったころ、リアラは自室のベッドにいた。
ベッド脇にある小さなランプの仄かな明かりがリアラの手元を優しく照らしている。
「……」
リアラの掌にあるのは今日ダンテからもらったバレッタ。細長い長方形の形をしたそれは深い青色で、繊細なバラの彫刻が施されている。
静かに掌のそれを見つめていたリアラは、内心でぽつりと呟いた。
(…今日は、楽しかったな)
最初は女性の姿をしたダンテに驚き、戸惑ったけれど。中は変わらないと実感してからは自然といつもの調子になって。あとは、いつもと変わりなく過ごせた。
それに、女性の姿をしたダンテと過ごすのは何だか新鮮で。
(今日みたいな体験を楽しいと思うなんて、おかしいのかな)
自分の考えに、リアラはくすりと笑みを溢す。
(まあ、楽しかったのは本当だし、いいや)
掌のバレッタを握りしめ、リアラは目を閉じる。
(…ありがとう、ダンテさん)
もう一度彼に礼を言うと、静かに棚の上にバレッタを置いて、リアラは布団を被る。
今日は優しい夢が見られるような気がした。
***
途中から煮詰まったが、やっとできた…!
なまり様と話してたネタがおもしろかったので、こちらでも書かせていただきました。何か、途中で女体化が消え去ったような…。口調まんまだしな。
書いている管理人自身が「こいつ等、付き合ってんじゃないのか?」と思いましたが、付き合っておりません(笑)
昔から家族のような関係なので、自然と馴染んだようです(笑)
書いてるうちに自然と二人の考えとか、夢主が家族以外から初めてもらったプレゼントとか書けて楽しかったです。
これ、長編の間話にしよう(笑)
ネタを提供してくださったなまり様のみお持ち帰り可です!なまり様、ありがとうございました!
今度は学パロ書きたい(笑)
2013.3.29
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[mokuji]
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