Animal Knight 22

「ダンテさん、青い薔薇の花言葉って知ってます?」

「青の?」

「ええ」


頷き、リアラは池に視線を移す。色とりどりの薔薇の中に、一輪だけ青い薔薇が咲いている。


「青は『神の祝福』、『奇跡』。できる前は『不可能』、『ありえない』だったみたいですけど」


そう言い、リアラは髭を見上げる。


「私、神は信じないけれど、『奇跡』は信じられる気がするんです」


だって、ダンテさんと会えたから。
笑うリアラを、髭はぎゅっと抱きしめる。自らも腕を回し、リアラは続ける。


「大好きです、ダンテさん」

「ああ…」


端から見ても幸せそうな二人を、ディーヴァと若は物陰から見ていた。


「いい雰囲気だねぇ…」

「まあ、いいんじゃねぇの?いつもならあんなことできねーし」


そう言うと、若はディーヴァを抱き寄せ、額にキスをする。


「好きだぜ、ディーヴァ」

「あたしもだよ、ダンテ」


嬉しそうに笑うディーヴァを、若は一層強く抱きしめる。
その夜、リアラの部屋には赤と白の薔薇、ディーヴァの部屋には赤とピンクの薔薇が飾られた。
小さなガラスの花瓶に差された二輪は、それぞれの恋人達のように寄り添っていた。



***
や、やっと書けました…!思ったより長くなった…。
けど、後悔はしていない←
花言葉はネットで調べました。話に入れたかったんです(笑)ちょっと深めのキスシーンも(笑)
「動物の耳と尻尾出てて散歩しても大丈夫なの?」って突っ込みはなしでお願いします(笑)きっと、あの時間は人通りが少ないんです(笑)
管理人はダンテなら全員飼いたいです。2様が一番難しそう(笑)次点はおじさん。
闇姫様のみお持ち帰り可です。
『わんにゃん企画』参加、ありがとうございました(^ ^)

2013.8.10

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