Animal Knight 18
夜、リアラとディーヴァがいつも以上に力を入れたことにより、豪華な夕食となった。
若と髭の好物であるピザは普段作るものに加え、チーズたっぷりのものや生ハムの乗ったものの3種類作られ、彩り豊かなサラダ、鶏肉のトマト煮など、たくさんの料理が並べられた。二人が気合いを入れて作っただけあって普段より一層美味しく、髭と若はテーブルに並べられた料理をペロリと平らげてしまった。おいしそうに食べる二人を見て、リアラとディーヴァは顔を見合わせて笑った。
その後、リアラとディーヴァがキッチンで洗い物をしている時だった。
「リアラ、ディーヴァ」
名を呼ばれ、二人が振り返ると、入口に髭と若が立っていた。
「それ、あとどれくらいで終わるんだ?」
「えっと、あともう少しで終わりますけど…」
「そうか。それが終わったら、散歩に行かないか?」
「今からですか?もう8時ですよ?」
「そんなに遠くまでは行かない。20分もあれば着く」
「着く?どこか行きたいところがあるんですか?」
「ああ」
リアラは首を傾げたが、特に断る理由もなかったので頷く。
「いいですよ。ディーヴァは?」
「まあ、断る理由ないしね」
「決まりだな」
「じゃ、終わったら言ってくれな」
そう言い、手を振って居間に行った二人に、リアラとディーヴァは不思議そうに首を傾げた。
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