Animal Knight 17

買い物を終え、二人が家に向かって歩いていると、公園から見慣れた二匹が出てきた。


「あれ、ダンテさん?」

『リアラ!』

「二人共、こんなところで何やってるの?」

『べ、別になーんにもやってないぜ?』


ディーヴァには若の言葉は理解できないが、様子からして狼狽えていることは明らかだった。


「何、何か隠さないといけないようなことしたの?」

『し、してないって!』

「若、態度でバレバレだって…」

『隠すの下手だな』

『うっせー!』

「そういうダンテさんは、何か隠してるの?」

『それは後のお楽しみだ』

「お楽しみ、ってことは何か隠してるのね…」


リアラはふう、とため息をつく。


「ここにいたってしょうがないし、とりあえず、家に帰りましょう」

『そうだな』

「ご飯作んなきゃだもんね」

『ディーヴァ、今日の夕飯何だ!?』

「もしかして、もうご飯のこと考えてるの?切り替え早いなあ…。後のお楽しみ!」


青空の下、二人と二匹は家への道を歩き始めた。

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