Animal Knight 11

十分後、リアラは店の掃除を終えた。店の中を回り、窓の閉め忘れなどがないか確認する。


「うん、大丈夫ね」


そろそろ帰ろう、とリアラがスタッフルームへと向かおうとした、その時。

ウィー…ン

「?」


扉の開く音に、リアラは振り返る。リアラの振り返った先には、黒い服を着た男性がいた。
こんな時間にお客さんかな?と思い、リアラは男性に近寄る。


「すみません、今日はもう閉店で―…」


そうリアラが言い終える前に、男性はすばやくリアラの背後に回り、ハンカチで口を塞いだ。
ふいに、視界が揺らぎ、身体から力が抜ける。


「―っ…!」


完全に視界が黒くなる前にリアラが見たのは、獣の耳を立てて、怪しく笑う男の姿。
リアラはそのまま、意識を失った。

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