Animal Knight 4
不思議な二匹との出会いは、一年前に遡る。
リアラとディーヴァが一緒に暮らし始めてから一年が過ぎた、ある日のこと。
雨が降る中、二人は買い物を終え、家へ帰る途中だった。
『あれ…?』
『どうしたの?リアラ』
『あそこにダンボールが置いてあるんだけど…』
そう言い、リアラは向こうを指差す。二人がいるところより少し先の電柱の側に、ちょこんとダンボールが置いてあった。
『もしかして…』
呟き、リアラは駆け出す。ディーヴァもそれに続く。
二人がダンボールを覗き込むと、普通の猫より一回り大きな白い猫と雑種の白い犬が力なく横たわっていた。長らく外にいたのか毛並みは黒く汚れ、かなり弱っている。
『やっぱり…』
『リアラ、この子達すごく弱ってる』
『家に連れて帰ろう。このままじゃ死んじゃうわ』
『うん』
ディーヴァが荷物を預かり、リアラが二匹の入ったダンボールを抱えて、二人は家へと走った。
その後、風呂に入り、餌を与えられ、二人の数日間に渡る手厚い看護を受けた二匹は、みるみる内に元気になった。
実は少し不思議な力を持つ二人。その中で、動物の言葉を理解できる能力(ちから)を持つリアラは、二匹から名前を聞き出し、二匹の名は『ダンテ』と判明した。
その後、管理人への二人の懇願により、二匹のダンテは二人の住む家で飼われることとなった。
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