命の砂時計 1

カーテンの隙間から、部屋に日の光が射し込む。光は窓際にあったベッドまで伸び、布団の上に置かれていた女の腕の形をはっきりと浮かび上がらせる。
女はゆったりとした動きで頭を動かすと、カーテンで隠れてほとんど景色の見えない窓を見つめる。しばらくして、視線を自分の腕に戻すと、何かを確かめるように脚を触る。やがて俯き、何かを堪えるように歯を食いしばる。
布団を掴んだ手が、微かに震えていた。

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