happy summer! 1

「う゛ー、暑い…」


耐えきれない、といった風にリアラはソファに寝そべる。
7月、季節は夏。日を追うごとに温度は上がり、立っているだけでも汗をかくようになってきた。
外の温度があがれば自然と室内の温度も上がるというもので、事務所も熱い空気がわだかまっている。どうにかしたいとは思えど、事務所にはクーラーや扇風機など便利な機械はなく、事務所中の窓を開けて涼しさを取り入れようとしているものの、風はなく、ただただ熱い空気が入るだけだ。
メンバー全員がぐったりとしていて、特に夏でも比較的涼しいフォルトゥナ生まれのリアラとネロはこの暑さに悲鳴を上げていた。リアラに至っては氷結の属性を持つためか、それも相まって夏バテになりかけている。
う゛ーう゛ーとリアラが呻いていると、キッチンから誰かがこちらにやってきた。

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