家事だって大変なんです 3

「まずは掃除か。えーっと、掃除道具は…」


まずは掃除から始めることにしたダンテだが、掃除用具のある場所がわからず、辺りをキョロキョロと見回す。見かねたディーヴァが掃除用具のある場所を教え、やっとのことでダンテは掃除を始めた。
まずは手始めにとほうきで床を掃き始めたダンテだが、始めて早々、すぐにディーヴァに注意された。


「ダンテ、ストップ!掃除するなら、下から上じゃなくて、上から下に掃除してよ」

「え、そうなのか?」

「そうだよ、じゃないと、せっかく床をきれいにしたのに、棚の埃とか落ちて汚れちゃうでしょ?」

「ああ、なるほど…」


頷くダンテに、ディーヴァは水の入ったバケツと雑巾を用意し、手渡す。


「はい、まずは雑巾で棚とか拭いてね!床を掃くのはそれから!」

「おう、わかった」

「せっかくだから、天井のシーリングファンの掃除も頼もうかな。あそこ、掃除大変なんだー。ダンテなら背高いし、楽に手届きそうだし」

「任せとけ!」


意気込み、ダンテは雑巾を手に掃除を再開する。ディーヴァは何かあっても大丈夫なように傍で様子を見ることに決め、お茶を用意するふりをしてキッチンに向かった。

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