家事だって大変なんです 2
「ダンテが家事?」
「そ。最近バイト始めたし、合間に家事やるのも大変だろ?それに、お前疲れてるみたいだし」
ソファに座らされたディーヴァは、ダンテの提案にうーん、と唸る。
「確かにちょっぴり疲れてるから、その申し出はありがたいけど…ダンテ、家事できるの?」
「おう!毎日、ディーヴァのやってるところ見てるからな!」
「うーん、何だか心配だなあ…」
見てるだけでやれると言い切られると、とても不安だ。けれど、疲れているのも確かで、やってくれるというのは正直ありがたい。
「そこまで言うなら、今日だけお願いしようかな。よろしくね、ダンテ」
「おう、任せとけ!」
腕まくりをして意気込むダンテに、ディーヴァは一言付け加える。
「あ、料理だけはやらなくていいからね。前にダンテが作った料理酷かったから」
「うっ…わかった」
こうして、ダンテの一日限定主夫が始まったのである。
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