shopping time! 8
ワゴン車で各々の買った物を手に、四人は近くにあったベンチに座る。ティナは生クリームと栗のペーストに栗が入ったクレープ、リアラは生クリームとチョコソースにチョコブラウニーが入ったクレープ、ダンテは生クリームと苺ソースに苺の入ったクレープ、ネロはブラックコーヒーだ。
「んー、おいしー!」
「おいしいね」
「うん!リアラのもおいしそうだなあ…一口くれない?」
「うん、いいよ。私もティナのやつ一口もらってもいいかな?」
「うん、いいよ!」
女子二人がわきあいあいと話す横で、ネロは立ったままクレープを食べているダンテに呆れた視線を向ける。
「本当、おっさん甘いの好きだよな…」
「何だ、坊やは甘いもの嫌いか?」
「嫌いってわけじゃないけど、そんなに自分から進んで食べない」
「はは、そうか」
「あんまり甘いもん食い過ぎるなよ。ただでさえ、ストロベリーサンデーばっかり食ってるんだから」
「お、何だ、心配してくれてるのか?」
「バカ言うな、食費がかかるから言ってるだけだ」
そう言って紙コップに口をつけるネロに素直じゃないなぁ、なんて呟き、ダンテは笑みを浮かべた。
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