shopping time! 7

シルバーアクセサリーの店を出た四人は、ぶらぶらと歩きながら次に行くところを話しあう。


「次どこ行こっか?」

「そうだなあ…雑貨のお店とか行ってみたいな」

「あ、いいね!あたしの行ったことあるお店でよかったら案内しようか?」

「本当?じゃあ、お願いしようかな」

「任せて!」


行くところが決まったところで、ダンテが何かに気づいたのか、お、と声を上げる。


「ワゴン車か。せっかくだから何か食べようぜ」


ダンテが指差した先には、茶色い屋根のかかったワゴン車。甘い匂いから察するに、どうやらクレープを売っているようだ。


「クレープですか、おいしそうですね」

「んー、いい匂い!ちょっとお腹空いちゃった」

「クレープか…俺はいいかな」

「じゃあ、飲み物頼んだらどうかな?コーヒーとかも売ってるみたいだし」


リアラの言う通り、飲み物も売っているようで紙コップを受け取っている客の姿が見える。だが、ここからはコーヒーを売っているかわからない。


「コーヒー?ここからじゃわからないけど…もしかして匂いでわかったの?」

「うん」

「すげーな…やっぱり魔狼の血をひくだけあって、鼻いいんだな」

「あはは、まあね」

「じゃあ、坊やは飲み物でいいか?」

「ああ」

「決まりだな。行こうぜ」

「わーい!」

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