shopping time! 5

「わ、すごい…」

「すごいでしょ?ここ小さいお店だけど、本たくさんあるから好きなんだ」


ティナ行きつけの本屋は、小さいながらも本棚がずらりと並び、棚にはぎっしりと本が詰められていた。
キョロキョロと辺りを見回すリアラに、ティナが話しかける。


「リアラは何かほしい本とかある?」

「私は特には…あまり本屋さんに来ることもないし、来ても家具の雑誌を読むくらいだから…」

「そっか。じゃあ、あたしのほしい本探すのに付き合ってもらってもいい?」

「うん」

「ありがと」

「じゃあ、俺は雑誌でも見てるわ」

「俺は適当に店内回ってるな」

「わかった。行こ、リアラ」

「うん」


各々行きたいところへと向かい、ティナはリアラを連れ、新刊が並ぶコーナーへと向かう。


「えーっと…あ、あったあった!」


お目当の本を見つけ、ティナの目が輝く。ティナの様子にくすっと笑みを漏らし、リアラは彼女の持つ本を覗き見る。


「ティナは本当に本が好きね」

「そうでもないよ、気になるのあったら読んでるだけで…これ、すごいおもしろいんだ」

「そんなにおもしろいの?」

「うん。推理小説なんだけど、殺人が起こる毎の緊迫した感じがさ、またリアルで次が気になって読み進めちゃうんだよね」

「へえ…」

「よかったらリアラも読んでみない?あたしの貸したげる」

「いいの?」

「うん」

「じゃあ、せっかくだから借りてみようかな」

「じゃあ、帰ったら貸したげるね。あたしの用事は終わったし、雑誌見に行こ。リアラの読みたいのあるかも」

「うん」


お互いに微笑みながら、手を繋いでティナとリアラは雑誌コーナーへと移動した。

[ 177/220 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -