shopping time! 2
「…本当、リアラ苦労するよな、おっさんを恋人に持って」
「しかも、今回は依頼重なってリアラといる時間少なかったからね。スキンシップ増えてるし」
元々そういうスキンシップに慣れていないリアラは、恋人であるダンテのスキンシップにさえ顔を真っ赤にしてしまう。それをダンテはおもしろがってやるのだから、たちが悪い。
ため息をつきつつ、ティナはダンテに注意する。
「ダンテ、あんまりリアラをいじめないでよ。せっかくみんなで出かけようって話してたんだから」
「みんなで?」
「そ、みんなで。今回依頼重なってあまり出かける機会なかったからさ、二人が戻ってきたら出かけようかってリアラと話してたの」
「そうなのか、リアラ?」
「…そうです、けど」
答えつつも少し拗ねてしまったのか、ダンテから顔を逸らすリアラ。そんなリアラの行動に苦笑しつつ、ダンテは彼女の頭を撫でてやる。
「悪い悪い、少しやりすぎたな。せっかくだ、みんなで出かけるか」
「…うん」
「決まりだね!じゃあ、あたしリアラと一緒に着替えてくるから。二人も準備しといてね!」
「え、俺もか?」
「当たり前じゃん、みんなで、なんだから。ちゃんと準備しといてね!行こ、リアラ!」
そう言ってリアラの手を引き、2階へと階段を上がっていくティナを見送ると、ダンテはネロを見やる。
「…だ、そうだ。坊やも準備しとけ」
「…わかったよ」
ため息をつきつつ、ネロも着替えるために2階に上がる。たまにはこういうのもおもしろそうだと笑みを浮かべながら、ダンテも階段を上った。
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