my mermaid 7

二日後ー。


「ディーヴァ、あの悪魔が見つかったぞ!」

「え、本当!?」


風呂場に駆け込んできたダンテの言葉に、ディーヴァは浴槽から身を乗り出す。


「ここ最近、海の中から目みたいな二つの光が浮かび上がってるのを近くの住人が何度か目撃してるらしい。気味が悪くて海に近寄れないって言ってるのを聞いた。十中八九あの悪魔で間違いないだろ」

「そっか。よかったぁ、やっと元の姿に戻れるんだね」

「ああ、時間かかっちまってごめんな、ディーヴァ」

「ダンテ、毎日私のために走り回ってくれたもの。気にしなくていいよ」


にっこりと笑うディーヴァにつられ、ダンテも笑みを浮かべる。


「夜になったら、もう一回あの海に行ってみる。ここ最近で目撃されてるんだ、今日も現れるかもしれねえ。ディーヴァはここで待っててくれ」

「あ、待って、ダンテ!」

「ん?どうした?」


首を傾げるダンテに、ディーヴァは両手を合わせて言う。


「お願いがあるんだけど…」

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