my mermaid 4
このまま悪魔を追いたかったがディーヴァのことが心配だったダンテは踵を返しディーヴァに駆け寄る。
「ディーヴァ!大丈夫か!?」
「うん、何とか…」
答えたディーヴァの姿を見て、驚いたダンテは足を止める。ダンテの様子にディーヴァは首を傾げる。
「ダンテ?」
「ディーヴァ…お前、その格好…」
「え?…な、何これ!?」
ディーヴァの目が捉えたのは、スカートの下から覗く魚の尾。桜色の鱗に覆われたそれは自分の意思に反応してピチピチと動く。他にも異常がないかとペタペタ身体を触って確認すると、耳があるはずの場所に魚のヒレのようなものがあった。ーまるで人魚のような姿にディーヴァはなっていたのだ。
「どど、どうしようダンテ!」
「落ち着け、ディーヴァ。さっきの白い光を受けたせいかもしれねえな…。他に違和感感じるところはあるか?」
「う、ううん、特には…」
「そうか…ならよかった。急いで事務所帰るぞ、ここにいたら誰かにその姿見られちまう」
そう言ってディーヴァを抱き上げると、ダンテは周りに気を配りながらそこを後にした。
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