あなたと一緒なら 8

あっという間に時間が流れ、暗闇の中に街の明かりが灯り始めた頃。


「わあ、きれい…!」

「いい景色だな」


二人がやってきたのは、街を一望できる高台。夜空の星々と街の明かりが合わさり、とてもきれいだった。
ポツリと、ダンテが呟く。


「今日はいろいろとあったな」

「そうね、まさかあんなことがあるとは思わなかったけど…でも、素敵な出会いもあったわ」

「あいつには感謝しなきゃな、紫乃を助けてくれたし」

「本当に…。またいつか会えるといいな」

「会えるさ、きっとな」


ダンテの言葉にそうね、と紫乃は微笑む。


「紫乃」


呼ばれた紫乃が振り返ると、ダンテは紫乃の腰に手を回し、自分の方へと引き寄せる。
紫乃を見つめ、ダンテは告げる。


「誕生日おめでとう、紫乃。…これからもよろしくな」

「ありがとう。私こそよろしくね、ダンテ」


微笑む二人の距離は自然と縮まり、お互いの唇が重なる。
この日は紫乃にとって忘れられない、大切な一日になったのだった。



***
『深淵の地平線』の要様宅DMC夢主の紫乃ちゃんが8月31日に誕生日を迎えたということで、お祝いに書かせて頂きました。
リクエストは『紫乃ちゃんとダンテで、のんびり散歩デート』でした。夜景を楽しむシーンを入れてほしいということでしたので、最後に入れてみました。甘くなっているといいのですが…(^ ^;)
うちの子を出してもいいとのことだったので、ゲスト出演させて頂きました。ちょっとのつもりがかなりでしゃばってしまい、すみません(^ ^;)
今回、初めて紫乃ちゃんと要様宅のダンテを書いたので口調など大丈夫か少し不安です…。要様、訂正などありましたら遠慮なくおっしゃってください!
改めて、紫乃ちゃんお誕生日おめでとう!

2014.9.12

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