幸せのレシピ 6

夕食を終え、リアラが後片付けをしていると、ソファに座っていたダンテが声をかけてきた。


「リアラ、何か飲み物もらえるか?」

「洗い物終わってからでもいいですか?もう少ししたら終わりますから」

「ああ、悪いな」

「いいえ」


短いやり取りを終えると、リアラは手早く食器をすすぎ、布巾で吹いて棚へと戻す。5分程でその作業を終えると、やかんに水を入れ、コンロの火にかける。


「ダンテさん、カフェオレでいいですか?」

「ああ」

「わかりました。デザートもあるんですけど、よかったら食べませんか?」

「デザート?何か作ったのか?」

「はい、とっておきのやつです」


リアラが悪戯っぽく笑うと、こちらを見ていたダンテは楽しそうに笑う。


「とっておきか、ならいただくとするかな」

「わかりました、じゃあ、ちょっと待っててくださいね」


にこっと笑うと、リアラは棚から皿を取り出し、デザートの準備を始めた。

[ 127/220 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -