幸せのレシピ 3

一時間後、事務所に戻ってきたリアラはさっそく夕食作りを始めた。
苺を使ったお菓子を作るのに生クリームを使うので、同じ生クリームを使う料理にしようと思い、夕食はカルボナーラにすることにした。
ボウルに卵を割り入れ、生クリームと粉チーズを加え、しっかりとかき混ぜる。混ぜ終わるとボウルにラップをし、調理の邪魔にならないように隅に置く。ベーコンを切ったり、二人分のパスタを用意していると、オーブンが焼き上がりの音を立てた。オーブンを開け、リアラが鉄板を取り出すと、香ばしい匂いと共にタルト生地が姿を現した。


「うん、よく焼けてる」


笑顔で頷くと、調理台の空いているところに布巾を敷き、鉄板を置く。タルトの中に流す生地はもう出来上がっているので、タルト生地が冷えたら流し込んで冷蔵庫で冷やすだけだ。


「よし、後はサラダ作って、使った物を洗っておこう」


パパッとやることを決めると、リアラはすぐに動き出した。

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