ハラハラドキドキプチ旅行! 7

「わ、外も広いね!」

「本当だ…景色も見れて、中とはまた違った雰囲気だね」


しばらく中の風呂を堪能した二人は、露天風呂も入ろうと外に出てきた。露天風呂は浴槽を囲む屋根以外全て岩で出来ていて、中の風呂とはまた違った雰囲気を醸し出していた。


「うぅ、寒い…リアラお姉ちゃん、早く入ろ」

「そうだね、身体が冷えちゃう」


身体が冷えない内にと、二人はお湯に浸かる。浴槽の岩に寄りかかると、二人はほぅ、と息を吐いた。


「気持ちいい…」

「リアラお姉ちゃん、お風呂大好きだもんね。日本の人と気が合いそう」

「そうかも。事務所のお風呂だと、こうやって景色見ながら入れないし…すごい貴重な体験」


そう言うと、リアラは振り返って景色を眺める。今は季節が冬のため、庭の木々に雪が積もり、一面真っ白だった。いつの間にか降り始めた雪が静かに地面に落ちていく。
リアラの後ろ姿を眺めていたディーヴァがポツリと呟く。


「リアラお姉ちゃんって、背中きれいだね」

「えっ!?」


いきなり言われた言葉に、リアラは勢いよくディーヴァの方を振り返り慌て始める。


「ど、どうしたの!?いきなり…!」

「んー、なんかずっと見てたらね、そう思ったの」


先程と同じような会話をし、ディーヴァはため息をつく。


「リアラお姉ちゃん、きれいでうらやましいなあ…それに、すごく大人っぽいし」

「ディーヴァちゃんもきれいだよ」

「でも、あたし童顔だし子供っぽいし…」


そう言い、落ち込んでしまったディーヴァに近寄ると、リアラはディーヴァの手を取って言う。


「ディーヴァちゃんにはディーヴァちゃんのよさがあるんだよ。だから、そんなに落ち込まないで」

「リアラお姉ちゃん…」

「それに、ディーヴァちゃんだからこそ、若は好きになったんでしょう?」

「…うん。ありがとう、リアラお姉ちゃん」


ようやくディーヴァが笑うと、リアラも笑みを返す。
そういえば、と思い出したようにディーヴァが口を開いた。

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