ハラハラドキドキプチ旅行! 2

二日後―。


「わあ…!」

「すごーい、大きい!」


リアラとディーヴァは目の前にある建物に目を輝かせる。
ディーヴァ達は旅館のある村へとやってきていた。田舎ならではの穏やかな時間が流れるここは、スラム街の喧騒を忘れさせてくれる。
そんな村の奥にある旅館は、珍しい日本式建築で庭も日本風に造られていた。何でも、この村に住み着いた日本人の夫婦が日本の良さを伝えたいと始めたらしい。


「日本の建物ってこんな感じなんだー…」

「ディーヴァちゃんのお母さん方のお祖父さんが日本人だものね。親しみ感じるんじゃないかな?」

「そうだね、写真見たり、話でしか聞いたことなかったけど…こうして近くで見て親しみ湧いたかも」

「ふふ、よかったね。ずっとここで話すのも何だし、中に入ろっか」

「うん!」


大きく頷き、ディーヴァはリアラと一緒に旅館の中に入る。はしゃぐ彼女達を微笑ましく眺めながら、若と髭も後に続いていった。

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