甘えん坊な狼さん 2

夜も更け、もう少しで日付も変わろうとしている頃。ダンテは事務所への道を歩いていた。


(遅くなっちまったな…)


場所はそれほど遠くなかったものの、悪魔の数が多く、全て狩るのに時間がかかってしまった。
思わずダンテはため息をつく。


(もう寝ちまってるだろうな…)


こんな夜更けだ、彼女は待ち疲れて寝てしまっただろう。
そう思いつつ、ようやく事務所の近くまで来ると、ダンテは顔を上げる。そして、事務所の明かりが点いていることに気づき、首を傾げた。


(…まだ起きてんのか?)


いつもならこの時間には消えているはずの電気が点いている。
わずかな期待を胸に、ダンテは事務所の扉を開いた。

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