傍にいる存在 2
「ありがとうティナ、洗いもの手伝ってくれて」
「これくらいお安いご用だよ」
リアラお手製のオムライスでもてなしてもらったティナは、お礼にと皿洗いを手伝っていた。
ネロも手伝うと申し出てくれたのだが、洗う量がそれほどでもないため、使った食器を運ぶのだけ手伝ってもらった。今は部屋で休んでもらっている。
「もう少ししたら、アイス食べようか」
「え、本当!?楽しみー」
そんな会話を交わしながら二人で洗いものを終えると、リアラは廊下の方を見やり、呟く。
「ネロ、部屋で何してるのかな…」
「テレビとかないもんね。銃の手入れしてるんじゃない?」
「ああ、なるほど」
確かに、暇なら銃の手入れをしているかもしれない。ダンテも暇な時はよくやっているから。
頷き、リアラはティナに聞く。
「飲み物持って、部屋に行ってみようか。銃の手入れなら、ティナも勉強になるかもしれないよ?」
「あ、それいいかも!」
「決まりだね」
乗り気なティナに微笑みかけ、リアラは飲み物を準備するために棚を開いた。
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