コラボ小説 | ナノ
 買い物のおとも 6

「ただいまー!」

「お、帰ってきたか」


若が帰宅の言葉を告げると、リビングの奥で2様と共にコーヒーを飲んでいた初代が気づき、ひらひらと手を振る。


「頼まれたもん全部買ってきたぜ!」

「お疲れさん。バージルもありがとな」

「…フン」


初代に荷物を渡すと、バージルはさっさとソファに座ってしまう。
自分の分を飲み終えたのか、椅子から立ち上がった2様がバージルに声をかける。


「コーヒーを淹れたんだが、バージルも飲むか?」

「ああ」

「若はカフェオレでいいな?」

「おー。サンキュー、2様!」


頷くと、若もバージルの向かいのソファに座る。肩に乗せていたディーヴァを下ろして抱きかかえ、ディーヴァの頭を撫でる若の向かいで、途中になっていた本の続きを読もうとバージルが机の上の本に手を伸ばした時だった。


「……」


肩に乗っていたリアラがバージルの膝の上へ移動し、身体を丸める。そのまま目を瞑るリアラをしばし見つめると、バージルは手にした本を開き、空いた片手でリアラの頭をゆっくりと撫で始めた。気持ちいいのか、リアラは尻尾を小さく振る。
そんなバージルの様子に、若は小さく笑みを浮かべるのだった。



***
久しぶりにブイズを書きました。お兄ちゃん、あまり書かないから悩んでしまった…(・ω・`;)
今回は双子で買い物に行ってもらいました。仲よし双子、見たいなあ…。いいですよね、仲よし双子。買い物しながら話してるのかわいいと思います(笑)
次はどんな話を書こうかな?

2014.6.8