▼ 買い物のおとも 3
「洗剤にせっけんにスポンジに…買い忘れはないな」
「バージル、日用品はこれで全部か?」
「ああ、後は食材だけだ」
メモを覗き込みながら、二人は店からでてきた。手には、大きなビニール袋を提げている。
「野菜や果物が多いな…市場に行くか」
「それ以外はどうする?手分けして行くか?」
「ふむ。なら、お前はスーパーに行ってこい。俺は市場に行く」
「待ち合わせ場所は?」
「お前の方が先に終わるだろう。お前がこっちに来い」
「へいへい、わかりましたよ。ディーヴァは連れて行くぜ?」
「ああ」
「んじゃ、後でな」
そう言い残すと、若は肩にディーヴァを乗せたまま、その場を後にした。
バージルは肩に乗ったリアラに話しかける。
「俺達も行くか」
「しあ!」
リアラが頷いたのを確認して、バージルもその場を後にした。