コラボ小説 | ナノ
 秘密(?)の特訓 4

「ネロ、朝食ができたぞ」

「…何やってんだ、坊や?」


姿を現したのは二代目だった。この時間には珍しく、髭もいる。
新しい遊びか?という髭を軽く睨み、ネロは言う。


「ちげーよ、こいつらが乗ってきたんだ」

「ティナならわかるが、リアラとディーヴァもか?珍しい」

「ティナが誘ったんだよ」


ネロがティナを見ると、ティナは楽しそうにぶいぶいと鳴く。


「ま、楽しそうで何よりだ。坊やも足鍛えるのにちょうどいいだろ」

「人事だと思いやがって…!」

「まあ落ち着け、ネロ。髭もからかうな」

「はいはい」


髭が肩を竦めると、二代目は扉を大きく開ける。


「みんな揃っているから、中に入ってくれ。ティナ、ディーヴァ、おいで」

「ぶい!」

「ぶい…」

「リアラもおいで」

「しあ!」


二代目と髭に呼ばれ、ネロの足から下りると、ティナ達は事務所の中に入っていく。
ようやく解放された足を下ろし、台を持ったネロも中に入ろうとすると、ふいに髭が口を開いた。


「お前らって似てるな」

「誰のことだよ?」

「お前とリアラ。いやに真面目なところがさ」

「俺は真面目じゃねえよ。真面目なのはリアラだろ」

「毎日鍛練してるのは真面目ってことじゃないのか?」


髭の言葉に、ネロは眉間に皺を寄せる。


「…知ってたのかよ」

「みんな知ってると思うぞ」


そう言うと、髭は壁に預けていた身体を起こす。


「後でリアラを風呂に入れてやらなきゃな」

「おっさんに任せると不安だから、俺が入れる」

「信頼ねぇな」

「信頼なくすようなことしてばっかりだからだろ」


肩を竦める髭に皮肉を返し、ネロは事務所の中に入った。



***
二話目、いかがだったでしょうか?
今回はうちの子とネロの鍛練の話。うちの子はポケモンになっても鍛練してそうだし、ネロはこっそり努力してそうなので、何か似てるな、と思い書きました。すごくスラスラと書けた(笑)
ネロの足に乗ってる三匹が、だんご三兄弟ならぬブイズ三姉妹に見えたのは私だけですね(笑)でも、何かにぶら下がってるブイズってかわいいと思う(*^ ^*)
今度は何にしようかな?

2013.10.26